tabi-ki47

旅をする。赴くままに旅をして、通りがかった暖簾をくぐり、カウンター席で酒を呑む。※コロナで旅ができないので、昔の旅についても載せることにしました。

呑み記002「大雪の中電車で紫波中央駅へ。『二代目 真魚板』で清酒ざんまい」

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新鮮魚介の刺し盛り

北国に少し早い雪がやってきた。

例年なら年明けぐらいから本格的に降り始め、それが根雪となり3月始めぐらいまでまちを覆い尽くすのだが。

それが今年は少し早い。いや、感覚的には「もう降ってしまうのか」という具合。

 

新型コロナで気が滅入っているところに、いつもより早い雪にいっそう気が滅入る。

全国的にも大雪の被害が出始めており、大変な事態になっているとニュースが教えてくれる。

 

仕事を終え、東北本線に乗って少し離れたまちへ移動する。

電車も大雪の影響で遅延しており予定より少し遅れたものの、待ち合わせの時間にはなんとか間に合っていつもの酒場へ。

 

待ち合わせた友人は東京某区の区役所をこの秋に退職し、奥さんの実家のある紫波町に帰ってきた。

そんな彼の近況を軽く呑みながら聞くことにしていた。

 

「すみませんね大雪のなか」

「いやいや、そっちこそ引っ越してきていきなりの大雪で大変だね」

「ホント想像していたより寒いし、雪がすごいです」

「こんなのが毎年だからねーー。ま、今年は少し早いけど」

「覚悟しときます」

 

 生ビールで乾杯し、それを呑み干すとさっそく日本酒。

「月の輪」「よえもん」「菊の司」「堀の井」「浜千鳥」と地元・岩手の清酒を呑む。

 

刺し盛りを注文すると、このコロナ社会らしくそれぞれに盛り合わせてくれている。

真鱈、真鯛、勘八、鮪、鱈菊と素晴らしい鮮度で供される。

 

「このぷりぷりっとした物体はなんですか??」

「これは地元では“たらきく”って言って真鱈の精巣。今の時期だけの食材で、東北でも貴重かつ大人気食材だね」

「へぇぇ〜、ピンク色が綺麗ですね〜」

「そうそう、天麩羅とかソテーとかでもサイコーだけど、こっちでは鍋に入れたらポン酢で、あとは生のまま食べることが多いね」

「いやあ、北国の冬の愉しみをひとつ見つけましたよ」

「酒がすすんで仕方ないぞ〜〜」

「そりゃ大変だ〜〜」

 

この日はコロナのこともあるから2時間以内に切り上げようと話していた。

その取り決めどおり、少し早いが20時には解散となった。

 

「またゆっくり呑みましょう。いろいろ教えてください」

「こちらこそ都会人の目から地方を見たら、どう見えてるのか教えてよ」

 

そう言って、彼と別れた。

来週には東京から奥さんと彼の息子も越してくるという。

共働き夫婦の彼らだが奥さんだけ仕事が片付かず、まだ東京にいるという。

 

北国の冬は大変だが、豊かな自然と食材はきっと気にいるはずだ。

そして、都会にはないたくさんの雪に子どもは大喜びするはずだ。