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旅をする。赴くままに旅をして、通りがかった暖簾をくぐり、カウンター席で酒を呑む。※コロナで旅ができないので、昔の旅についても載せることにしました。

呑み記023「『赤武』の本気を味わいつつ,東北の酒三昧と魚介たちと」

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超レア酒

たまに顔を出す酒場に「新政 グリーンラベル」が入荷したと聞き,早速足を運ぶ。

秋田の新政といえば,今や全国的に超人気の酒で,手に入れることすら困難なのだが,この「グリーンラベル」は,秋田県外ではさらに入手が困難である。

 

新政といえば,だいぶ前から全アイテム四合瓶でしかリリースしなくなったのだが,地元向けのこの酒だけは,一升瓶で売られている。

 

で,残り少なくなったこの酒をグラスでいただくと,「新政」らしいほんのり甘くジューシーで,綺麗な酸もある一杯で,とても一升瓶2000円程度の酒とは思えない質の高さである。

 

お通しの烏賊のぬたとの相性も抜群で,お替わりしたくなったけれど,残り少ない希少な酒なので独り占めしないよう我慢してみた。

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二杯目は宮城の酒

秋田の酒に続いて,宮城の酒ということで「伯楽星」を。久々に呑んだがやっぱり旨い。「呑み終えたあとに舌なめずりしたくなる酒」というのが個人的には旨い酒の条件なのだが,「新政」といい「伯楽星」といい,どちらもまさしく「舌なめずりしたくなる」酒なのである。

 

刺し盛りをもらう。

肉厚の平目,浜茹での蛸,そして初鰹。究極の食中酒を目指して醸される「伯楽星」によって,魚介の味わいが引き立つ。

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まさかの超高級酒

「今日は特別の酒がありますよ」

 

と店主が出してくれたのは,地元盛岡で醸される「赤武 大吟醸 魂ノ大業」。この日だけ,特別価格で供してくれるというので,当然いただく。

この酒は一升瓶で10000円以上し,店で呑むとなれば最低でも一杯1500円,場合によっては2000円といわれてもおかしくない酒である。

 

で,「赤武」はよく呑む機会はあるものの,この価格帯のアイテムを呑むことはまずないので,若干興奮しながら呑み進める。

大吟醸,なのであるが,まったく薄っぺらいところはなく,控えめで品のある香り,重層的な味わい,長く続く心地良い余韻と三拍子揃った最高の一本。

ものすごい酒をリーズナブルな価格でいただいてしまい,幸せな瞬間であった。

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一夜干しの烏賊を

続いては,またまた宮城に戻り「乾坤一 特別純米」を呑みつつ沿岸宮古で挙がったスルメ烏賊の一夜干しを炙ってもらいつまむ。

大吟醸も旨いが,特別純米も旨い。そして,こちらの酒も「舌なめずりしたくなる酒」であり,だいぶ前から大好きな一本だ。

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筋子大根おろしというシンプルなツマミ

やはり三陸沿岸宮古筋子大根おろしに乗せた,シンプルだがこの店の隠れ人気メニューをいただく。

この筋子がなかなか手に入らない特別なもので,そのへんで売っているモノとは次元がまったく違う。わたしも色々と買い集めて試してみたが,この筋子に勝るモノには出会えていない。

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〆の一杯

筋子に合わせたのは,三陸沿岸釜石の「浜千鳥 本醸造」。

店主が「一番好きな酒です」というその一杯は,まさに「舌なめずりしたくなる」旨さ。

 

較べるものでもないが,ここまで呑んできた銘酒たちとも違う旨さを備えた酒である。実家に帰ってきたような,どこかほっとできる親しみやすい酒とでもいおうか。

「浜千鳥」の美味しさを再発見できた夜だった。