tabi-ki47

旅をする。赴くままに旅をして、通りがかった暖簾をくぐり、カウンター席で酒を呑む。※コロナで旅ができないので、昔の旅についても載せることにしました。

呑み記038「近所の『お台所 あん梅』にて親方おまかせ料理をいただく」

陸前高田「酔仙」

お盆を控えた8月の金曜の夜。仕事を定時に終え、自宅から徒歩5分のところにある「お台所 あん梅」の暖簾をくぐる。

tabelog.com

雨が降りそうだったので手にしてきた傘を傘立てへ納め、「どうぞ」と御主人にうながされカウンター席に腰を下ろす。

 

蒸し暑い一日だったので生ビールを体は欲していたが、「いいや、待てよ。こういう時は冷たい酒もいいもんだ」ということを思い出し、「酔仙 金印」のよく冷えたところをもらうことにした。

 

「酔仙」は、改めていうまでもなく岩手を代表する地酒の一つであるが、陸前高田市にあった蔵は東日本大震災津波で被災し、現在はお隣大船渡市で酒を造り続けている。

黒板メニュー

カウンター席から黒板に書かれたこの日の日替わりメニューに目をやる。いつものことだが、どれもこれも旨そうで目移りする。

が、結局は「親方おまかせコース(六品・2000円)を注文する。

お通しとホヤ

お通しは夕顔と白身魚の煮物。

 

夕顔は、実家では夏の終わりによく食卓に並んだが、自分で料理するようになってからめっきり口にすることがなくなった食材だ。

とろりとなるまで出汁で炊いた夕顔は懐かしい味わいだったが、子どものころは個性に乏しい夕顔が食卓に並ぶと、なんだか少しがっかりしたことを思い出した。子どもには、少しあっさりし過ぎていたのだろう。

 

 

が、今こうして口にしてみると、優しい味わいがなんとも好ましいと感じられ、大事に口へ運び、そしてゆっくり味わった。調理の仕方もあろうが、こうしていただいてみると、夕顔も悪くないものだ。

 

そして、コースの一品目はホヤ塩辛。

塩辛と言えどほど良い塩加減に独特の磯の香りがあり、これは最高の酒の肴。特にも冷えた酒、そう「酔仙」と抜群の相性。この瞬間、心底「生ビールを注文しなくてよかった」と感じていた。

湯葉豆腐

二品目は、こちらの店では定番の湯葉豆腐。

たまにこちらの店へは、家族で食事することがあるのだが、この一品は妻とムスメにも好評だ。つるんとした食感の後に豆の甘みが押し寄せてきて、わさびをアクセントにしてつまんでいると、あっという間に平らげてしまうのだ。

おまかせのお造り

お造りは真鯛、鰹、鯣烏賊。六品のコースに組み込まれているお造りだが、一切の手抜きがない仕事ぶりに御主人のこだわりが見え隠れする。

新鮮な刺身に酒がついつい進み、「酔仙 金印」の熱燗を注文する。

じゃがいか

四品目は衝撃の「じゃがいか」。じゃがいもを烏賊と一緒に煮付けた一品で、これが素晴らしく美味しい。烏賊大根とは違うが、北海道では茹でじゃがいもに烏賊塩辛を乗せる食文化もあることを考えると、あり得ない組み合わせではないが発想はなかった。

 

そして、熱燗との相性がすこぶる良くて、ますます盃が空になるペースが加速する。

おまかせの焼き物

コースも後半戦。焼き物は鰹ハラス。単品注文でも食べたいと思っていた一品であったので、これはとても嬉しかった。

鰹好きで、ハラスだけは食べたくない、という人はいないだろう。高価な部位ではないが、一尾から一個しか取れないことを考えると、貴重な食材であり酒肴なのである。

おまかせ最後の揚げ物

コースの〆は新生姜の天麩羅。じゃがいかではないが、新生姜を天ぷらにする発想もないので、こちらもついつい嬉しくなる一品。

ほくほくした中に、新生姜の爽やかな辛味が閉じ込められ、塩でいただくときりりと味が引き締まり、これもまた酒に合う。

 

熱燗が盃に一杯分残ったところで料理を食べ切り、心も体も満足。会計をすると3,000円少々。なんとも財布に優しい酒場である。

 

ここに、プレミアム付き応援チケット「モリオエール」を使うと実質25%の値引きになるので(2,000円で2,500円分のチケットを購入して支払うため)、さらにお得に楽しめたことになる。

www.ccimorioka.or.jp

 

ということで、4,000円で5,000円分のチケットを買って、3,000円分のチケットで支払いを済ませて残り2,000円分のチケットが残っているので、チケットの有効期間である12月18日までには、確実にもう一回お邪魔することになるであろう。

 

まあ、次は多分秋の食材が出始めたころだろう。キノコの季節に、また「親方おまかせコース」を楽しむことにしよう。

近所にこんないい店があって、感謝感謝。